インスタント鯖そうめん誕生秘話

3年程前、東京日本橋の滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」さんから
「さばそうめんのお土産」を開発してほしいと連絡がありました。長浜には他社が先行し

さばそうめんのお土産品を販売していましたのでそれを紹介しようかと思いました。
兄弟会社のセイキン醤油店を営む従弟に相談したら「自分らでやろう」とのことで
自社開発が始まりました。そうめんは従来取引のある養老の製麺工場に滋賀県産小麦粉を
使用したそうめんを特注しました。太めで、ほんのり小麦色、市販のそうめんとは違い
麵肌が荒れていて、はっきりいうとぼそぼそでした。でも結果的にさばそうめんにすると
ぴったりで、汁を吸い、ボリュームがあり抜群でした。鯖は全くルートがなかったので
知り合いの八百屋に頼み、焼鯖を切ってもらい、発砲箱に入ったさばを、即日、私が50

掛けて加工場まで運びました。発売当初は別添えでつゆも入れていました。
今のお市、乾麺タイプです。2食入り1500円~1800円で年1500箱ほど
売れました。
 2020年1月に東京秋葉原で商工会議所主催の販売会がありました。交通費と宿泊の
補助が出るということで参加しました。2日間滞在しましたが、お客さんに声をかけ
試食してもらうのが恥ずかしくてあまり販促をせずに会場をうろうろしていました。
 そこにインスタントのそうめんが陳列されていました。たしか茨城県のメーカーでした

180円位でした。そのころ会社は大変な状況でほとんど小遣いを持たず、東京ナイトの
お誘いやグルメも断り、駅前のうどんや、カレー、コンビニで済ませていたので
インスタントそうめんも5種類くらいありましたが1ケだけにしました。
 帰りの新幹線の中で、インスタントそうめんをベースに鯖の甘露煮を同封して
つくるアイデアを練りあげて日曜の夜に帰宅しました。確か1月19日の夜です。
 明けた月曜日に茨城のメーカーに連絡しました。構想を伝えたらPB商品は最低ロット
1万ケースからです。といわれました。また全国展開できる商品でないと作りませんとも

 そこでネットを駆使してフリーズドライのそうめんのメーカーを探しました。
約5軒ほどあたりました。その中で今のメーカーは電話を受けた女の子が「わかりました
、・・・・シャチョ~、お電話です」と取り次いでくれました。
同じフロアに社長がいる小さな規模の会社だと
推察されて安心しました。実際は巨大な工場と数十人の社員がいる準大手でしたが(笑)
 即サンプルを送付してくれて、自宅で試食しました。その第一印象が「つるつるや!」
でした。だから「長濱つるつる焼鯖そうめん」としたのです。
 製造にだいたいめどがついたので次に販売店に予告の手紙を書きました。理由はこの
構想をもし他の会社が考えていて1日でも早く先に販売されたら大後悔するという焦り
何とか早く爪痕を残そうと、1月25日に30店舗ほどに新商品の予告のお知らせと
サンプルを希望するかのアンケートを出しました。その中では2月25日販売開始としま
した。
その後、丼、ラベルデザインを決めて何とか発売にこぎつけました。発売当初は
丼の色がオレンジ色でした。
また地元滋賀夕刊の社長が「滋賀夕刊からのろしをあげましょう」といってくれて
発売当日の2月25日に大きく掲載してくれたのも深い感謝の思い出です。